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「メッキ ・ 再メッキ」 担当の ホリウチのコラム
2010年8月25日

最近のメッキ業界事情?



さて初回は「業界事情」などとタイトルをつけてみましたが、あまり大袈裟なことはありません。
「今、再メッキに何が起きているのか」をお伝えしたいだけですので難しい話ではありませんが
みなさんに知っておいて頂きたい事を念のため。


さて皆様、数年前に金属が異常に値上がりした事を覚えていますか?
「金属泥棒」なる集団が現れたりして銅線やステンレス板が盗まれたりと騒ぎになりましたね~。
同時に原油高や経済不安などから金属だけでなく石油製品も恐ろしく高価になりました。
今現在ではだいぶ落ち着きを取り戻していますが(といいますか高値で当たり前になれてしまったというか…)10年前から比べれば「相当の高値水準」と言えるでしょう。


メッキの業界もそのアオリを受けてメッキ加工に関わる原材料(特に金属)の価格が急上昇したために、あらゆるメッキ製品の価格が短期間で急上昇しました。

弊社での再クロームメッキであれば10年前の30~50%ほど価格が上がっています(2010年7月現在)。

このような事情があるので昔の再メッキを知っている方々からは
お見積りの金額を伝えると「高すぎる!」と言われてしまいがちです。
「バンパー1本+オーバーライザー2個で3万円!」……という時代ではなくなったのです(←こ、これは古すぎか?)。
2年ほど前から弊社ホームページに載せていたメッキの料金表でさえ、もはや過去の遺物と化しています。
それほどまでに短期間に、急激に原材料の価格が急騰してしまった、ということです。

消費者側から見れば1円でも安いモノを求める気持ちもわかるのですが、
原材料の価格が原因の高値水準なので我々にもどうする事も出来ない状況なのです。

我々も無闇に高い金額をお客様に請求しているわけではないんですよ~(涙)

お見積りの際にはこのあたりの事情も察して頂き、
単純に「数年前の価格」と比較してしまわないようにしてくださいね。


このままの状態が続けば、再メッキ(特にクローム)は
庶民には手の届かないモノになってしまいそうで、なんだか怖いですね・・・・。

その他の大きな変化としては「一般向けの再メッキ業者が増えてきた」ことです。

不景気により国内の製造が低迷すると、
量産品の製作受注が減少する → 新品部品へのメッキの仕事が減ってくる、

ということで、生き残りをかけて旧車部品の再メッキに力を入れるメッキ業者さんも増えてきました。
最近の旧車イベントなどでも出展されている企業さんを見かける事が多くなりましたね~。
インターネットの普及で遠方の業者さんでも気軽に見積りやオーダーが
出来るようになったことも大きな要因でしょう。

旧車愛好家の方々にとっても技術力のあるメッキ屋さんに
直接オーダーできるチャンスが増える事はお財布にもやさしいので歓迎されるべき変化といえますね!

ただ、良い事ばかりではありません。インターネットの普及が「ニセモノの乱立」を生んでいる、という現実です。

(ほんの一部だと信じたいのですが!)モラルの低い業者によりトラブルが起きているのです。

「クロームメッキを施工しました」と偽って、本来ならクロームメッキより安価で施工できる「銀鏡塗装」や「真空蒸着メッキ」を施工し、高額を請求してくる業者。

技術力がないにも関わらずアンチモニー(亜鉛ダイキャスト)の部品を再メッキしてボロボロの状態で納品→文句を言うと「(再メッキなんて)こんなもんだ!」と言い放ち、返金にも応じない業者。(←でも「責任とってやり直します!」とか言われても困っちゃいますよね~)

…これらは本当に、現実に存在しているメッキ業者なんです。弊社にも多くの被害をうけた方々に「何とかしてほしい」と相談を受けてきた経緯があります。

特にオークション経由の部品には注意が必要です。出品者の評価は必ずチェックしてから取引を考えて下さいね。オークション以外でも「ホームページがしっかりしているから」「掲載画像がきれいだから」…というのは安心材料にはなりません。

価格についても「安いから粗悪」「高いから良質」という訳ではありません。信じられないことですが事実、「ニセモノ」(クロームメッキと偽った真空蒸着メッキ)の方が高いこともあります。

とにかく私から言える事は

「ネット上のきれいな画像だけで判断せずに、大切な部品を預ける業者さんは確かな目や耳で選んで下さいね!」

そして「一度、真空蒸着・銀鏡塗装を施した部品へのクロームメッキ施工はほぼ不可能、出来たとしても想像を超えるコストがかかります。つまり「後戻りはできない」、ということですので、これらの表面処理をされる前にもう一度良~く考えてから発注するようにしてください!」

(!!誤解のないように補足させてください!!)

「銀鏡塗装」「真空蒸着メッキ」などは適材適所に施工することで本来の価値を発揮するもので、我々の生活を支える素晴らしい技術のひとつです!

決してこれらが「ニセモノ」ということではなく「クロームメッキだ」もしくは「クロームメッキと同等のもの」と言い張っている方々にそもそもの問題がある、と私は考えています。(別コラムにて詳しく解説する予定です)